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小さな町工場の鉗子づくり
「どうやったら良いものを作れるのか?」朝から晩まで仕事のことが頭から離れない。毎日必死で考え作り続けてきた。ちょっと面白いしくみだと思えばおもちゃもたくさん買い込んだ。病院の先生からこんなのがほしいとリクエストがあれば、先生に喜んでもらうため夜中まで働いて作った。先生の「よかったよ」の一言で満足だった。そんな研究熱心さと強い情熱が、今の興之宮医科工業をつくりあげた。
決して器用ではないが、鉗子づくりだけは抜群に良いものができた。特にヒットだったのは「ひねりの鉗子」。高価な内視鏡を傷つけないような留め金のない鉗子を作ってほしいといわれ、考えぬいた。1回転ひねりで上下を抑えるというアイデア製品。耳鼻科の鉗子で採用され、その後脳外科・整形外科等でも使われるようになった。
よいものを作ることにこだわり、妥協しない精神は今も受け継がれている。手づくり工程の多い非効率な生産方法や、鉗子に特化した製品レパートリーは、時代の変化に合わせて変わるべき時がきているのかもしれない。しかし、良いものを作るというこだわりや情熱は変わらずに持ち続けていく。小さな町工場でコツコツ作り上げた1丁の鉗子が誰かの役に立っているという誇りを支えに。
【沿革】
昭和42年 森山伸男により興宮町にて創業
昭和57年 有限会社興之宮医科工業設立
平成26年 江戸川区産業優良企業賞を受賞
平成29年 朝日中小企業経営情報センター ACC顕彰
平成30年 役員交代 森山伸男が取締役会長に就任
高橋貴子が代表取締役に就任
創業時の森山伸男
当社考案のひねり鉗子
自宅兼工場を拡張した当時
現在のメンバー
会社概要
現在の社屋
商 号
有限会社興之宮医科工業
Okinomiya Medical Instruments co., ltd
Okinomiya Medical Instruments co., ltd
所在地
〒133-0071 東京都江戸川区東松本2-17-6
医療機器製造業登録番号
13BZ002313
事業概要
医療機器鉗子製造
創 業
1967年
設 立
1982年7月9日
資本金
300万円
役員名
代表取締役 高橋貴子
取締役会長 森山伸男
取締役会長 森山伸男
従業員数
8名
加入団体
日本鋼製医科器械協同組合
アクセス
JR総武線「小岩駅」より都バス・京成バス「二枚橋」下車 徒歩3分